「空しくない人生」 05.06.05
コヘレト12:1〜8
「お前の創造主に心を留めよ」(12:1)と言われます。それは、
自分が神さまに愛されていることを知って生きることです。
自分の誕生というのは、誰にとっても受身の出来事です。
では、自分の誕生に決定的にかかわったのは誰なのでしょうか。
聖書は、あなたの誕生に何よりも深くかかわっているのは
神さまであると、はっきり告げます(創世記2:7、イザヤ46:3)。
あなたは、創造主なる神さまによって造られ、生きる者になったと
言われるのです。
そのような創造者を知るということは、とても喜ばしく、生きる
大きな力となることです。なぜなら、自分が肯定されていることを
知るからです。
私たちをお造りになった創造主なる神さまは、ご自分の作った
ものを見て、「とても良い!」とされる方です(創世記一章)。
自分の創造主は、自分のことを「とても良い!」と言ってくださる
方です。その方の下で肯定されていることを心に留めて、人は
生きるべきです。人には肯定が必要です。否定され続けるところで、
人は生きることはできません。
この「良い!」との宣言は、決して変わらない宣言です。
自分の置かれた状況がどんなに変化したとしてもです。
自分の状況というのは変わります(1〜7節)。闇に襲われることが
あります。繁栄があれば衰退もあります。肉体は衰えていきます。
変化があるのが人の人生です。
しかし、創造主の「良い!」は、変わりません。「あなたたちは
生まれた時から負われ、胎を出たときから担われてきた。
同じように、わたしはあなたたちの老いる日まで、白髪になるまで、
背負って行こう。
わたしは、あなたたちを造った。わたしが担い、背負い、
救い出す」とおっしゃってくださいます(イザヤ46:3〜4)。
また、罪も死も、「良い!」との宣言を妨げることはできません。
主イエスが十字架にかかり復活されたことで、「良い」との
宣言は、罪を越え、死を越えて、響きわたるようになって
いるからです。